*

「子供は厳しく育てるのがよい」 江戸時代の子育て本 和俗童子訓(貝原益軒)4

公開日: : 子育て, 教育, 本・書籍, 江戸時代

<和俗童子訓の現代語版 4>

子供を育てるには、「義方(ギカタ)」の教えをして、姑息な愛情を示さないようにしましょう。

義方の教えとは、正しい道理や義理を基準にして、子供の悪さを注意することです。

そうすれば必ず後々、幸せになります。

姑息な愛情とは、例えば母親が子供を育てるときに、愛しすぎて子供の心に従うだけで、子供に合わせることを言います。

そうすると必ず後々、災いが起こります。

小さいときから、自分勝手になる気持ちを抑え、わがままの気持ちを許してはいけません。

愛しすぎることで、驕りの気持ちが生まれ、その子にとって災いになります。

子供を育てるのに、両親が厳しければ子供は畏れ慎んで、両親の教えを素直に聞き入れます。

このようにして、孝の道(親や年上の人を大事にする気持ち)ができます。

両親が優しくて、愛しすぎると、子供は両親を畏れずに、注意を聞き入れず、両親をあなどって孝の道はできません。

女性や、愚かな人は子供を育てる方法を知らず、いつも子供を甘やかして、自分勝手な気持ちを注意しないので、おごる気持ちは年を経るごとにますます強くなります。

愚かな人は、心が暗いので子供の言動に迷い、愛に溺れて子供の悪いことがわかりません。

昔の歌に「人の親の、心はけっして闇ではないが、子供を思う道は迷ってしまうものだな」とあります。

中国のことわざに「人は、自分の子供の悪いところはわからない」と言われるのと同じです。

姑息な愛が過ぎると、たとえ悪いところをみつけても、許して注意しないことになります。

自分の子にまさる宝は無いと思うけれど、その子の本性が悪くなって、健康を損なうことを理解せず、そのまま子供が悪に染まっていくのを見過ごすことになります。

親が教えないから、悪に染まったにもかかわらず、親はその子には運がなかったと捉えるようになります。

またそのような母は、子供の悪事を父に知らせること無く、いつも子供の過ちを隠してしまうこともあります。

そうなると、父は子供の悪事がわからず、注意もしないことになるので、子供はさらに悪さをすることが得意になり、一生、不肖の子となって、家と自分の身を保つことができません。

実に、見苦しいことです。

中国の高名な学者である程子の母が「子供が不肖になるのは、母が子供の過ちを隠して、父親に知らせないことが原因です」と言うのももっともなことです。

 

131219StopBullying-thumb-640x360-69283

厳しく!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

上のことを読んで、恋は盲目、という言葉を思い出しました。

恋だけでなく、子供への愛も同じことが言えるんだなと。

あまりに子供が可愛いから、なんでも許してしまう。

おじいちゃん、おばあちゃんが、あまりに孫をかわいがるケースをよく見ます。

これは状況と関係性も関わってくるので難しいですが、甘やかしてしまうおじいちゃん、おばあちゃんがいます。

たとえば私の母は、私の姪っ子(母にとっての孫)の好き嫌いに合わせて食事を用意したりします。

これは親の役割かもしれませんが、食べくないなら食べなくて結構、ただ、お腹空くのはあなたよ、という態度で臨んで、好き嫌い云々を受け付けないような姿勢も大事だと思うんです。

でないと、何か災害が起きた時に、食べれないものがあるとなると、生死に関わる問題になります。

健康にもよくないですしね。

親として、ダメなことはダメと言う、それで子供がないても相手にしない、というような強い態度を貫き通したいです。

関連記事

我が子をどういう人間に育てたいのか

私も全国を旅して、父兄の方々と話をしたものの一人ですが、その際、よくお母さん方にお尋ねしたものです。

記事を読む

子供の前では絶対に「夫婦喧嘩」はするな!!

昨今の青少年の非行化は今なお大きな社会問題の一つです。 その根本原因をつきつめると、一言でいえ

記事を読む

母親は家庭の太陽である

偉大な大業の責任者 いよいよ私の後述も、最終の章を迎えることになりました。 思えば第一章より

記事を読む

「教育は早いうちから」 江戸時代の子育て本 和俗童子訓に学ぶ 1

「和俗童子訓」は江戸時代の学者、貝原益軒が1710年に著述した書物で、日本で最初にまとまった教育論書

記事を読む

「早期教育でなければ意味が無い」 江戸時代の子育て本 和俗童子訓(貝原益軒)8

子供を教育するには、早いほうがいいです。 それなのに、あまり教育を知らない人は、子供を早くから

記事を読む

一事を通してその最大活用法を会得させよ

流行のいかんにかかわらず「物を大切にしてエネルギーを生かす」ということは、万古不易の宇宙的真理です。

記事を読む

子供には小さいときから礼儀を教えよう

礼儀は世の中に常にあり、人として生きる作法です。 礼儀がないのは人間の作法ではありません。動物

記事を読む

父親を軽んじては我が子の「人間教育」はできない!!

我が子の家庭教育について、それでは父親はいったいどのような役割を果たすものなのでしょうか? 男

記事を読む

「子供を愛しすぎてはいけない」 江戸時代の子育て本 和俗童子訓(貝原益軒)2

<和俗童子訓の現代語訳 2> 子供がうまく育たないのは、両親、育てる人が教育について、正確なこ

記事を読む

呼び水の理

しつけの方法 前章で「しつけ」は、押しつけの強制ではなく、人間として生きる生き方の基本の養成である

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

十一 子供の教育

夫婦間の危機 前章では、一応「夫婦のあり方」について申しましたが、大

十 夫婦のあり方

夫婦のきまり 私も今までずいぶんと結婚式の披露宴のお招きを受け、祝辞

九 家づくりの年代

持ち家への夢を 先に申したとおり、われわれは人生を大観した上で、大体

八 財の保全と蓄積

すべて最大活用 前章においては「健康管理」の問題をとりあげ、われわれ

七 健康管理と立腰

健康とは 今日のような時代わたしたちは天災・人災のいかんをとわず、い

→もっと見る

PAGE TOP ↑