*

親の言うことをよく聞く子にする秘訣 躾の根本原則三か条の徹底

公開日: : 最終更新日:2014/12/13 人間教育, 子育て,

躾の根本は三つの事柄を照っていさせれば、人間としての「軌道」にのせることができます。
たくさんのことではなく、3つだけでいいのです。

第一 朝、必ず親にあいさつをする子にすること。
第二 親に呼ばれたら必ず、「ハイ」とはっきり返事のできる子にすること。
第三 履物を脱いだら必ずそろえ、席を立ったら必ずイスを入れる子にすること。

第一と第二の「あいさつ」と「返事」で人間としての我を抜くことになり、子どもはいつの間にか素直になって親の言うことをよく聞くようになります。

ではこの躾の仕方のコツはというと、まず母親自身が、主人に対して朝のあいさつをはっきりするようにし、ご主人から呼ばれたら必ず「ハイ」とはっきりした返事をするように努力することです。

そうすると子どももいつしかそれを真似てやりだすので、そうしたら必ず褒めるのです。これがまた大事な秘訣です。

そしてこれを一ヶ月も続ければ、家中がすっかり変わってきます。
もっとも母親の中には、「そんなことをしたら、それでなくても主人になめられかけているのにいよいよなめられる」という人もいると思います。
でもそれこそケチな根性というもので、母親がご主人に呼ばれて「ハイ」という返事ができないようであれば、それは我が抜けていない何よりの証拠です。
ですから子どもが言うことを聞かないのも当然です。
子どもを人間教育する資格など無いわけです。

ですから躾の問題は、お母さんがご主人に対してあいさつをしているか、またご主人から呼ばれた際、はっきりした返事ができるかどうかが、その分かれ目です。
第三の履物の躾について。

靴を揃える
これは前の動作の締めくくりであると童子に、次の行動への準備であり、古来この履物の躾が特に重視されてきたゆえんです。
ところが、よほど立派な奥さんでも、この履物の躾となると、ほとんどお手上げになるようです。
というのも、それは履物の躾の時期をはっきりと心得ていらっしゃらないからです。
ではその時期はいつなのかというと、遅くても「小学校入学まで」です。
小学校に入学してからでは、履物の躾はもう手遅れになってしまうのです。

なぜ手遅れかというと、小学生になるとものの道理がわかるようになりー裏を返せば子どもの「我」が強くなりかけてくるわけです。
そうなると、頭ではそうすることがよいと分かってはいながら、つい実行まではなしない。
そこで親から注意されたら我が強くなってきたので反抗するーというわけです。
ですから、躾というものはわが子の「我」が出ないうちに躾けないといけないのが、根本の秘訣です。

 

「家庭教育の心得21 母親のための人間学」(森信三著)2より
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

躾というと沢山やらなければいけないことがありそうですが、たった3つだけで良いのであればなんだか気持ちが楽ですね。

あいさつ、返事、履物をそろえる。

こうして見るととっても単純ですよね。

うちの子もあいさつ、返事だけは1歳のころからやらせるようにしていました。

そして、この本を読んで履物をそろえるのは2歳を過ぎた頃からやらせるようにしました。

まず親が率先してやること、というのは本当にその通りで、子どもは親のやることをそのまま真似します。

父親と母親の間でやることももちろんですが、親と子ども同士でもあいさつと返事はできますね。

特に子どもは親と同じだと嬉しくなるようなので、お互いにあいさつ、返事をすると喜びます。

履物をそろえるということは、自宅の玄関は段差が大きいので、なかなかそろえるのがしんどそうですが、それでも腹這いになってやるようになっていますね。

保育園では自分で靴を脱がせて、自分で下駄箱に片付け、きちんとそろえるようにさせています。

たまに、隣の友達の靴も揃えてくれるので、微笑ましい限りです。

どちらかというとやんちゃな子ですが、あいさつ、返事、履物をそろえるということはしっかりやらせ続けようと思います。

関連記事

時には飢餓感を体感させよ

「物が豊かすぎると、心はかえって衰弱する」と言われていますが、これは宇宙的真理のようです。 近

記事を読む

父親はわが子を一生のうちに三度だけ叱れ

父親の本務とはいったいなんでしょうか。 第一に、家族を養い育てる経済力です。 これは前にも書

記事を読む

しつけの三ヶ条

礼儀作法 森先生から教わった数々の内で、一番に挙げるとなれば「腰骨を立てる」ということです。

記事を読む

母親は家庭の太陽である

偉大な大業の責任者 いよいよ私の後述も、最終の章を迎えることになりました。 思えば第一章より

記事を読む

子供や若者は車内では必ず立つように躾よ

一大実践目標 今から三年ほど以前に、私どもの同志の中で、とりわけ異彩を放つ山本紹之介君は、毎月

記事を読む

子どもの躾は母親の全責任!!

学校はあくまで知識を授ける場であって、「人間」としての軌道に乗せる八割以上の責任は、結局生んだ者の責

記事を読む

「詰め込み教育をするべきである」 江戸時代の子育て本 和俗童子訓(貝原益軒)6

子供が小さいときから、父、母、兄等の年長者に仕えさせ、お客様に対しては礼をもって応対し、読書、習字、

記事を読む

呼び水の理

しつけの方法 前章で「しつけ」は、押しつけの強制ではなく、人間として生きる生き方の基本の養成である

記事を読む

子供の前では絶対に「夫婦喧嘩」はするな!!

昨今の青少年の非行化は今なお大きな社会問題の一つです。 その根本原因をつきつめると、一言でいえ

記事を読む

十一 子供の教育

夫婦間の危機 前章では、一応「夫婦のあり方」について申しましたが、大変な難しさを痛感いたします。

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

十一 子供の教育

夫婦間の危機 前章では、一応「夫婦のあり方」について申しましたが、大

十 夫婦のあり方

夫婦のきまり 私も今までずいぶんと結婚式の披露宴のお招きを受け、祝辞

九 家づくりの年代

持ち家への夢を 先に申したとおり、われわれは人生を大観した上で、大体

八 財の保全と蓄積

すべて最大活用 前章においては「健康管理」の問題をとりあげ、われわれ

七 健康管理と立腰

健康とは 今日のような時代わたしたちは天災・人災のいかんをとわず、い

→もっと見る

PAGE TOP ↑