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「早期教育でなければ意味が無い」 江戸時代の子育て本 和俗童子訓(貝原益軒)8

公開日: : 子育て, 教育, 本・書籍, 江戸時代, 道徳

子供を教育するには、早いほうがいいです。

それなのに、あまり教育を知らない人は、子供を早くから教育すると、気持ちがくじけてしまっていけないので、子供の気の向くままにしたほうがよい、大人になればひとりでによくなる、と言います。

これは、教育に疎い人が必ず言うことです。

この言葉は大きな妨げとなります。

 

昔の人は子供が初めて食事をし、言葉を発する時から、早いうちに教育をしていました。

教育を遅くすると、良くないことに目と耳が慣れてしまい、先にそれらが心の大部分を占領してしいまうので、後で良い事を教えても変わりません。

だから早く教えれば入りやすいのです。

いつも良いもの、良いことを見聞きさせて、良い事に接する習慣をつくるほうがいいです。

そうすれば自然と善になりやすくなります。

悪いことも少ししかなければ、早く注意すれば消えます。

悪いことが大きくなってしまうと、消えません。

昔の言葉の「双葉のうちに摘み取らなければ、斧を使わなければいけなくなる」というのと同じです。

 

発芽

若葉の時から〜

 

女性あるいは、学のない世間の人は、子供を愛する方法を知らず、姑息な愛情だけを示しがちです。

つまり、おいしい物をたくさん食べさせ、良い服を着せて、子供がほしいままに育てることを、子供を愛する方法だと思っています。

これが子供を損なうことを知らないのです。

今の世の中でも、父が礼儀を好んで、子供の小さい時から躾をして、礼儀を習わせると、その子は必ず作法がよく、立ち振る舞いや人との交わりに失敗がなく、老いるまで堂々としています。

これは父が早くから教育を施したことによる力です。

善いことを早く教え、行わせれば、成果はこのようになります。

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<感想・考察>

テレビを見ながらご飯を食べていましたが、息子がテレビに夢中になってしまうので、食事中はテレビを見ないようにしました。

息子は「テレビは?」と言ってくるですが、「ご飯食べ終わるまではテレビなしだよー」というと素直にご飯に集中します。

まだ2歳なのでテレビに対するこだわりも無いので、このままご飯のときはテレビを見ないようにしようと思います。

食事を集中する、ということを習慣化したいですね。

最近思うのは、スマホもそうです。

特に嫁は電車に乗っていると、息子がうるさい時にスマートフォンを見せて、おとなしくさせます。

鬼から電話、というアプリが開発されていて人気が出ているくらいですから世の中の親はみんな活用しているんでしょうね、スマホ。

ですが、スマホは流れて行くがゆえに、子供が考える時間を奪ってしまうこと。これは子供に限らず、大人も同じですが、、、

完全に主観になってしまいますが、現代の生活を取り囲んでいる中毒になるようなことは極力接触させずなるべく、頭や体にとって良い事をさせていこうと思います。

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