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子供や若者は車内では必ず立つように躾よ

公開日: : 人間教育, 健康, 夫婦, 子育て,

一大実践目標

今から三年ほど以前に、私どもの同志の中で、とりわけ異彩を放つ山本紹之介君は、毎月発行の一人雑誌に、「若者よ車内では立て!」という一文を草したところ、この提言に共鳴した呉の岸本辰雄君が、これまた、精魂を傾けてこれに賛同して「若者よ!車内ではたとう!」という呼び掛けを見るに至りました。

またこれに注目された熊本の田辺聖恵氏は、さらにこの運動の宣伝ビラ「百万枚頒布!」の大願を立てられたのです。

そもそもこの運動の中核は「腰骨を立てる」すなわち立腰教育につながるものであって、この「車内では立とう」という運動は、この立腰教育の社会的展開とも言えるわけです。

ここにいま、その宣伝ビラの一部をご紹介しますと、

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みなさん!

日本はこれからどうしたら、明るく、力強く、しっかり立ち上がれると思われますか?

それには「車内では進んで立つ」まずこれから始めましょう。

お年寄りがそばに立っていても、知らん顔をしているようでは、どんなに勉強ができても立派な日本人とは言えません。

 

サァ立ちましょう!!

自分の心や体が鍛えられると思ったら、心から楽しくなります。

その上に次のようなたくさんの長所があります。

一、人に対して思いやりのある人間になれる。

二、自立心ができて、わがままの抑えられる人間になれる。

三、自己中心的な考え方が変わってくる。つまり「我」のとれた人間になれる。

みなさん!人間として大切なことは、損得よりも立派な人間になり、人のためになるということです。

そしてそれがやがて、社会のため、国のためにもなるわけです。

では今から、車内では立ちましょう!

どうぞこの運動にご参加ください!

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国民運動の展開

車内で青年が、時には高校生までが、座席にもたれかかって大股を広げ、通路に脚を投げ出して、見るに堪えない格好をしているのを散見しますが、また女子高生はひざをX型にだらしなく腰掛けているのを見るにつけても、この「若者よ!車内で立とう!」という運動の展開は、必須にして急務の実践目標と思われてなりません。

どうか親御さんがたも、若者たちを立ち上がらすには、これよりほかないということに目覚めて、我が子を通してこの運動にご協力いただきますようお願いする次第です。

 

sekiyuzuri

 

と申しますのも、現在の児童や生徒たちは、いずれも21世紀に入った時、国を背負って立つ人々だというわけで、この一事は、わたくしどもとして片時も忘れてはなるまいと思います。

そしてそれへの対策ないし着手点は二つでしょう。

一、常時腰骨を立て、

二、乗り物に乗ったら必ず立つ!

 

というこの二つを徹底し、実践することができたとしたら、一切の教育問題は順を追って次第に、解決されていくことを信じて疑わないのです。

わたくしの聞いたところ、欧米の社会では、子供は障害者でない限り、電車の中では子どもが掛けていて、大人が立っているなどという光景はほとんどないということです。

ところが、我が日本では、それとは逆に、親が争って座席を奪い合い、我が子を座らせて自分は立っていたりします。

これ一つを見ても日本の社会が、子供たちを不必要に甘やかしていることがわかると思います。

 

生活規律を持とう

私は、車内での決まりとして、どんなに疲れていても、また読書に没頭していても、足元の不確かな老人か、または赤ん坊を抱いた婦人が乗り込んでくると、間髪を入れず必ず立って座席を譲ることにしています。

これはわたくしが多年、乗り物内で実行している一つの生活規律です。

 

もう一つ、私の実践規律は紙くずを拾うということです。私はかつて神戸大学在勤の7年間、就任の翌日から退職のその日まで、見つかった紙くずはすべて拾ったものです。

ところが現在勤めている海星女子大では、13年間廊下に紙くずの落ちていたことは一度もありません。

それで現在では紙くずを拾うのは、自分が平生乗り降りする国鉄の立花駅だけです。

しかし駅では場所が広い上に、ラッシュ時などではかえって邪魔になりますから、結局、なるべくという程度しかできません。

しかしとにかく、足元に落ちている紙くずを拾う点では、私は人後に落ちないつもりです。

 

というのも、私などのように、演壇に立って高いところから人様の前で話をするような人間は、どこか一つくらいは、何か最低の下座行をしなけれび人間として浮き上がりますので、心に決めている次第です。

どうも自分のことを申し上げてすみませんが、結局かれこれ言っても正味はこの程度の人だというわけです。

お互いに人間というものは、いつの間にかのぼせ上がったり、また心にあぐらをかきやすいものですから、最低何か一つか二つの生活規律を持っていて、心の緩みを引き締めねばならんと思う次第です。

 

それからこの生活規律というものは、あまり高過ぎないものを選んで、最低基本線の地盤を押さえるつもりで打ち立てることが肝心です。

私は、かつて過去二十年講演行脚の旅を、それも一年のうち200日前後も全国行脚をしたものですから、その時の規律として三つの旅の決まりを立て、これを守り続けました。

1.自分のカバンは迎えの人に持ってもらわないこと

2.学校内へ車で乗り入れないで、必ず門前で下車すること

3.グリーン車や一等船室に乗らぬこと

こういうふうにお互い人間というものは、ともすれば心の緩みがちなものですから、こうした規律を設けて、最低これだけは必ず守るようにし、また子どもたちにも守らすように躾けたいものであります。

「家庭教育の心得21 母親のための人間学」(森信三著)18より

 

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電車でお年寄りや妊婦がいたら、席を譲るということはしていました。

さらに一歩進んで、そもそも座らないほうが健康および精神的にもよい、というのは新しい発見です。

 

疲れている時、眠いとき等はどうしても座りたくなります。

しかし、それを堪えて立ち続けるからこそ、我慢強くなり、思いやりのもてる人間になれるということなんですね。

わたしの息子はまだ2歳半(2015年1月時点)で、電車やバスでは常に座席に座っています。

そして席が足りない場合はわたしは立って電車に乗っています。

電車が揺れただけで倒れ込んでしまう2歳半の息子に、立ち続けさせるというのはちょっと無理があるかなと思いますが、どうなんでしょうか。

いや、だからこそ、足腰が鍛えられる上に、我慢強くなるという面もあるかもしれません。

でもやはり小学生になってくらいからですかね。

 

下座行という言葉もありました。

わたしの場合には、皿洗いなり、掃除なり、そういった家事でしょうか。

おだてられると「俺はすごいんだから、こんなことやらなくていい!他の人間がやればいい」と思いがちになりますよね。

子どもも、おだてられるとそういう面が出てくるかもしれません。

息子にも、早いときから靴磨きなり、掃除なりを手伝ってもらい、下座行を行う習慣をつけていってもらおうと思います。

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