「子供を正直に育てたいなら、親こそ正直に」 江戸時代の子育て本 和俗童子訓(貝原益軒) 5
<和俗童子訓の現代語版 5>
幼い時から、心や言葉は正直に、嘘はないようにしましょう。
もし人を騙して、嘘を言うことがあれば、厳しく注意しなければなりません。
あなたが、子供をだまして嘘を教えてはいけません。
あなたから嘘をつけば、子供はそれを真似します。
嘘を言うのは人間ではない、と思うくらいがよいです。
心では嘘と知っておきながら、心を騙す、この罪は本当に重いものです。
また、約束事は必ず守らなければなりません。
約束を破れば、嘘になります。
そうなると信用を失い、人でなくなってしまいます。
もし後々、信頼を守ることができないようなことがあれば、初めから約束してはいけません。
また、子供には利欲を教えてはいけません。
どんなことに頭が回っても、嘘をついて、欲が深く、人の物を貪るのは器の小さい人が行うことです。
小さいときから早くこれを注意しなければいけません。許してはいけません。
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<感想・考察>
子供にご飯を食べさせようと、「全部食べたらお菓子食べよう」と言って、お菓子を食べさせないで終えてしまうこと、ありませんか?
なかなか出かける支度をしない子供に対して「じゃあバスを乗りに行こう」と言って、子供をその気にさせたのに、バスは乗らなかったこと、ありませんか?
2つとも私は近しい経験をしており、これは気をつけようと思いました。
親としては子供に正直に育ってほしいので、親がその手本を見せないといけないですね。
最近、息子はパズルが好きで「パズルやる」と言ってご飯を食べないことがしばしば。
このときに「ご飯を食べ終わったらパズルやろう」と言って食べさせます。
食べ終わった後、そのままお風呂に入れることがありましたが、これからは約束は守り、少しでもいいからパズルをやらせてあげようと思いました。
しかし、親は本当に人間力が試されます!
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