*

子供には謙譲の気持ちを教えよう

公開日: : 子育て, 教育, 本・書籍, 江戸時代, 道徳

子供には、考えに嘘や邪なところがなく、言葉は真実で偽りなく、非礼があってもそのことについて何も言わず、堂々とおおらかに慎むことを教えましょう。

また人と交わる時は温恭にさせましょう。

温恭とは、柔らかい態度で敬うことことです。

これが良い教育の始まりです。

 

kodomo

 

激情なのは温ではありません。

無礼なのは恭ではありません。

自分が正しくて、人か間違っているんだと、侮ることは厳しく注意しましょう。

いくら高位であっても自分を高く見積もってらせてはいけません。

特に高位の人の子供には、人にへりくだることが正しい行いである、ということを教えるべきです。

気の赴くまま、ワガママであることは早くに注意しましょう。

どんなことがあっても、人を責めたり、自分を驕りたかぶらせてはいけません。

いつもこのことを、早いうちに教えるべきです。

 

(『和俗童子訓』貝原益軒著より)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【感想・考察】

子供を甘やかして、子供の感情のままにさせてしまってはいけない、ということですね。

今だからこそ思うのは、子供のときはご飯があって、服があって、家があるというのは当たり前だと思っていました。

ですが、思い返すと両親が汗水たらして仕事をした結果、それらがあったんですね。

親のありがたみは今だからこそ、身にしみてわかります。

今から子供にそれを教える必要はないとは思いますが、どうしてご飯が食べれるのか、どうして服を買えるのか、それらを作ってくれている人がいるということを少しずつ教えていこうと思いました。

ただ、それだけだと、何かを作っていたりする人が偉いという考えになってしまいますね。

ん、いま感じたんですが、なぜ人にへりくだることがいいんでしょうか。

争いがなく、和やかに社会生活を送れるから?

ちょっと調べてみようと思います。

関連記事

真の愛情は、母親の「人間革命」によって

真の愛情とは 今まで、子どもの「人間教育」について、親としてぜひとも心がけていただきたいと思う

記事を読む

「子供を愛しすぎてはいけない」 江戸時代の子育て本 和俗童子訓(貝原益軒)2

<和俗童子訓の現代語訳 2> 子供がうまく育たないのは、両親、育てる人が教育について、正確なこ

記事を読む

「子供を育てるときの心がけは人としての真心」 江戸時代の子育て本 和俗童子訓(貝原益軒)7

小さいときから、 心持ちは柔らかに 人を慈しんで 情の気持ち持って 人を

記事を読む

「詰め込み教育をするべきである」 江戸時代の子育て本 和俗童子訓(貝原益軒)6

子供が小さいときから、父、母、兄等の年長者に仕えさせ、お客様に対しては礼をもって応対し、読書、習字、

記事を読む

金のシマリは人間のシマリ

昔から「一銭を笑う者は一銭に泣く」と言われています。 お金を軽く扱う人は、将来必ずそのしっぺ返

記事を読む

女子の教育は「家事」を手伝わせるのが秘訣

前に、「わが子に、人間としての性根を養うには、結局腰骨を立てさせるほかない」と力説しました。

記事を読む

夫婦は1日に1度は二人だけで話す機会を

家庭教育について、その根本をたぐっていくと、結局、夫婦のあり方に帰着するように思われます。 そして

記事を読む

九つほめて一つ叱れ

わたくしは、「立腰こそはわが子の性根を養う極秘伝」として8章でも力説しましたが、人間というものはなん

記事を読む

母親は家庭の太陽である

偉大な大業の責任者 いよいよ私の後述も、最終の章を迎えることになりました。 思えば第一章より

記事を読む

親の言うことをよく聞く子にする秘訣 躾の根本原則三か条の徹底

躾の根本は三つの事柄を照っていさせれば、人間としての「軌道」にのせることができます。 たくさんのこ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

十一 子供の教育

夫婦間の危機 前章では、一応「夫婦のあり方」について申しましたが、大

十 夫婦のあり方

夫婦のきまり 私も今までずいぶんと結婚式の披露宴のお招きを受け、祝辞

九 家づくりの年代

持ち家への夢を 先に申したとおり、われわれは人生を大観した上で、大体

八 財の保全と蓄積

すべて最大活用 前章においては「健康管理」の問題をとりあげ、われわれ

七 健康管理と立腰

健康とは 今日のような時代わたしたちは天災・人災のいかんをとわず、い

→もっと見る

PAGE TOP ↑