子供の先生を選ぶ基準は才能?それとも人柄?
子供に学問を教える時は、初めから人柄の良い先生を探しましょう。
才能や知識があっても、善徳を持たない先生につけてはいけません。
なぜなら先生は子供が見習うお手本だからです。
学問は、その内容をきちんと選んで学ばせましょう。
悪いことを学ぶと、人間性を損なってしまいます。
一生、学問をしても良い方向には進みません。
一度良くないことを学べば、後で良いことを聞いても変わりません。
また、才能や能力があって高慢の人が良くない学問をすれば、善に変わらないだけでなく、悪知恵を働かせて人格がさらに良くなくなっていきます。
このような人にはとにかく、小学の法や謙譲をもって自分が全て正しいわけではないことを徹底して、教えを訂正しましょう。
そして温和で愛の心持ちを第一として、年長者を敬い、正直、礼儀、恥を教えて、高慢の気持ちを崩しましょう。
才能豊かだと、性根がよくなく、むしろ悪いこともあります。
まず謙譲の心を教えて、その後に学問や技能を習わせましょう。
森信三氏に教育してもらいたかったです。
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<感想・考察>
今の教育は、ほとんど逆だなと、まず感じました。
幼稚園から大学まで、知識や技術を高めて行く教育がメインで、人間教育という意味では、その時の担任の先生に委ねられているのがほとんど。
親としては担任の先生までは選べないので、幼稚園や学校の教育方針をしっかり調べて、吟味しないといけないですね。
私の息子が一番始めにはいって保育園は、武道の精神を大切にして、礼をしっかりと教えたり、空手の型のようなものを舞う発表会などがありました。
私自身も柔道をしていたので、武道を通して礼儀を学ぶ、また精神を修養するという考え方には賛成だったので、その保育園に預けてよかったと思っています。
今の保育園はそのような明確な方針がないので、ちょっとモノ足りてないですが、今後、幼稚園、小学校を選ぶ時には、相当な力を入れて調べようと思います。
子供はまだ、幼稚園、学校を選べないですからね。
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